本格派・アスリートゴルファーの為の、ルールのお勉強

こんな時どうすればいい? ゴルフを楽しんでいると急に出会うシチュエーション。ゴルフルールの解説です。
今年は池田勇太選手に続きアン・シネ選手や葭葉ルミ選手がクラブを15本以上持ってラウンドするという、珍しい規則違反をいたしました。
本格派・正統派ゴルファーの為の、ルールの勉強と事例です。
ゴルフ規則4-4 クラブは最高14本まで
ゴルフ規則には下記のとおり記載されています。
4-4 a クラブの選定と補充
プレーヤーは、14本を超えるクラブを持って正規のラウンドをスタートしてはならない。プレーヤーの使用クラブは、そのラウンドのためにスタート時点で選んだクラブに限られる。ただし、プレーヤーが14本未満でスタートしたときは、合計して14本を超えなければ何本でも補充することができる。
クラブの補充に際してはプレーを不当に遅らせたり(規則6-7)、そのコース上でプレーしている他のプレーヤーが自分のプレーのために選んだクラブを加えたり、借りたり、または、正規のラウンド中にそのプレーヤーのために、または、そのプレーヤーによって持ち運ばれている部品を組み立てたりしてはならない。
4-4 b パートナー同士のクラブの共用
パートナー同士はクラブを共用することができる。ただし、共用するパートナー同士が持ち運ぶクラブの合計本数は、14を超えてはならない。
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規則4-4a、規則4-4bの違反の罰は
(持ち運んでいたクラブの超過本数にかかわらず)
マッチプレー:違反が発見されたホールを終えた時点でのマッチの状態を、違反があった各ホールについて1ホールずつ差し引いて調整する。ただし、差し引くのは1ラウンドにつき最高2ホールまで。
ストロークプレー:違反があった各ホールに対し2打。ただし、1ラウンドにつき最高4打まで(違反のあった最初の2ホールに各2打の罰)。
マッチプレーとストロークプレーに共通:ホールとホールの間で違反が発見されたときは、終えたばかりのホールのプレー中に違反が発見されたものとみなされ、規則4-4aまたはbの違反の罰は次のホールに適用しない。
ボギー競技とパー競技:規則32-1a注1を参照。
ステーブルフォード競技:規則32-1b注1を参照。
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4-4 c 超過クラブの不使用宣言
プレーヤーは、規則4-3a(iii)や規則4-4に違反して持ち運んだり使ったクラブにつき違反を発見次第、マッチプレーでは相手に、ストロークプレーではマーカーか同伴競技者に、以後はそのクラブを使用しないと宣言しなければならない。プレーヤーは、その正規のラウンドの残りでは不使用宣言をしたクラブを使ってはならない。
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規則4-4cの違反の罰は 競技失格
超過クラブの違反の例
超過クラブ違反をしたときの例です。下記のな罰が付きます。
[例1]
15本以上のクラブを持ってラウンドをスタート。
1ホール目を終わりその事に気づく。
14本以下になるよう不使用宣言してラウンドを終えた場合。
・ストロークプレー:2打罰(1ホール分の罰)
・マッチプレー :aとbのマッチプレーでaが違反した場合)
aが1アップならイーブン
aとbがイーブンなら1ダウン
[例2]
15本以上のクラブを持ってラウンドをスタート。
5ホール目でその事に気づく。
14本以下になるよう不使用宣言してラウンドを終えた場合。
・ストロークプレー:4打罰(2ホール分の罰)
・マッチプレー :aとbのマッチプレーでaが違反した場合)
aが2アップならイーブン
aとbがイーブンならaが2ダウン
[例3]
15本以上のクラブを持ってラウンドをスタート。
3ホール目でその事に気づく。
上限の4打罰は変わらないので不使用宣言をしなかった。
・ストロークプレー:競技失格
・マッチプレー :競技失格
[例4]
スタート直前に15本以上のクラブがあることに気づいた。
14本以下になるよう使用しないクラブを不使用宣言してからスタートしてラウンドを終えた場合。
・罰無し
いかがでしたか?
競技前にはしっかり確認が必要ですね。
本格派・アスリートゴルファーの為の規則のお勉強でした。