プロショップVIVO

2017.3.17

地クラブメーカーインタビュー「グランプリ&EMILLID BAHAMA」/前編

EMILLID BAHAMAのヘッド

今回からスタートしたこの連載では、VIVOスタッフが話題の地クラブメーカーさんにインタビュー! 初回となる今回は、飛行機のロゴマークでおなじみのグランプリさん。営業部長の桑原泰さんに来ていただきました。近年では、「グランプリ」と「EMILLID BAHAMA」という2つのブランドラインナップを展開している株式会社グランプリさんの秘密を聞き出しちゃいました!

株式会社グランプリ 桑原 泰さん

【株式会社グランプリ 桑原 泰さん】
昭和59年生まれ。車が好きで自動車メーカーに就職したが、面白さを感じられなくなり、グランプリに入社。高校生のとき、ゴルフ部で一緒だったのが田中社長の息子だったという縁でグランプリ入社。ハンディキャップ5。

VIVO工房スタッフ 下内 優

【VIVO工房スタッフ 下内 優】
昭和52年生まれ。学生時代は、野球一筋。村野工業高校から九州国際大学に進学。大学野球では神宮3回出場。その後、2年の社会人野球を経て、スポーツに携わる仕事に就きたいという気持ちから、ゴルフクラブのフィッティング、リシャフトを習得。ハンディキャップ6。

グランプリの地クラブメーカーとしてのこだわり

グランプリさんにインタビュー!

桑原 グランプリという会社ができてから、19年目を迎えました。ずっと地クラブにこだわってきました。もちろんナショナルブランドと呼ばれる大手メーカーさんのようになるチャンスは数知れずありましたが、あえて今の業態を貫いているのは、大手メーカーさんではできないことをしたいという思いがあるからですね。

それは飛距離の追求であったり、既製品では叶わないひとりひとりにあったものを作ることであったりするわけです。ショップさんや工房さんと密になって、1ヤードでも5ヤードでも前に飛ぶものを作っていけたらと思っています。

EMILLID BAHAMAとは

下内 EMILLID BAHAMAはグランプリとどのように違うんですか?

桑原 EMILLID BAHAMAを立ち上げたのは、今から5年ほど前です。やさしさや格好良さといったグランプリにはないものを補う形でやっています。グランプリは、昔から中・上級者に人気というイメージがあったので、打つ前から「難しいよね」とお客さんから言われることもあるんです。そういったイメージを払拭できるブランドということで、EMILLID BAHAMAを立ち上げた経緯があります。

下内 なるほど。グランプリとターゲットが違うんですね。

桑原 昔は、グランプリを中・上級者向けとしていて、EMILLID BAHAMAは初心者向けでやさしく作るという風に分けていました。今となっては、EMILLID BAHAMAもやさしい製品だけではなく、上級者の方にも気に入って頂けるモデルもあります。

下内 初代のEB-01とか、簡単でしたね。

桑原 あれは、やさしく作っていましたね。

下内 DCは?

桑原 DCは、やや右に行きやすいという特性がありました。

下内 DCは、EB-01の次に出たんでしたっけ?

桑原 いえ、だいたい同時期に出していました。EB-01はやさしかったんですが、DCとEB-02は、実はそこまでやさしくはならなかったというところがあったんです。やさしく作ろうとしていても、最終的に難しくなったということはありました。それでも、やはり飛ぶという事で発売したところ、ヒット商品につながりました。

EMILLID BAHAMAの歴史

下内 EMILLID BAHAMAの立ち上げからの簡単な流れを教えてください。

桑原 最初に発売した製品が、EB-01とDCですね。そのあとEB-02を2年くらい続けて、現行モデルはEB-03です。2017年はEB-901ドライバーと901FWをリリースします。同時に、EB-04というヘッドを開発中です。

グランプリの今後の展開

下内 グランプリの方はどうですか?

D-63

桑原 グランプリの方は、ヘッドのバリエーションが十分にあり、いろいろなロフトやヘッドの高さ、つかまりを出しているので、あとはちょっと小ぶりなヘッドに取り組んでいます。

下内 ゴルフフェアとか毎年出ているじゃないですか。いつも大きなブースですよね。

桑原 ゴルフフェアは長年にわたって出展させていただいていますね。グランプリができたのが約19年前。それより前には、代表の田中がKen Matsuuraというブランドをプロデュースしていたので、それも含めると相当な年月になりますね。やはり小さく出展しても目立たないし、大手メーカーさんに匹敵するくらい大きなブースを出展しています。アジアやアメリカといった海外からたくさんのお客さまが来られるので、弊社の飛行機のマークやライオンのマークの認知度を少しでも高めたいというのが狙いです。

グランプリのラインナップ

下内 グランプリの各商品について教えてください。まずはONE MINUTE M52からいきましょうか。

VIVO工房スタッフが試打してみました!

桑原 こちらのヘッドは、カタログに掲載されているM52、G57、D63のなかで、一番シャローなヘッドです。シャローなんですが、つかまりすぎるというわけでもありません。適度に方向性を出すことができ、ボールが上がりやすくなっています。これは、52mmというシャローさを持ちながらも、ウェイトをできるだけ前に持ってきているためです。

下内 打感も良いですね。どんなゴルファー向けですか?

桑原 ボールが上がりにくい人や方向性を重視したい人向けですね。

下内 どちらかというと、つかまり系ですか?

桑原 どちらかというと、そうですね。やはりシャローなヘッドだと、「左に行っちゃうな」とか感じてしまいがちですが、M52はそこまで気にしなくて大丈夫です。適度につかまるという感じのヘッドですね。

下内 上から見たフックフェイスの印象は?

桑原 若干バルジが入っています。なので、ストレートにすると、逃げ顔になります。フックめにして、やさしくしているという感じですね。

下内 じゃあ、G57にいきましょうか。

G-57試打結果

桑原 グランプリの2016年一押しモデルでしたね。グランプリのラインナップのなかでは、セミディープという位置づけです。EMILLID BAHAMAのEB-02がとても人気があり、それをグランプリの方でも出してみようというのが開発の発端ですね。ウェイトの位置が後ろめにあるので、EB-02よりつかまるようにしています。どちらかというと、弾き系のヘッドで「飛んだな」というフィーリングを味わえます。

下内 打感はちょっと硬い感じですね。

桑原 そうですね。少し硬いですが、飛びの方は保証できます。

下内 つかまり系ではないかなと感じました。

桑原 どちらかというと、そうですね。アタリどころによって、つかまり具合が変わりますね。ただ、僕たちのなかでは、EB-02よりはつかまるようにできていると思っています。「今までで一番飛んだ」と好評をいただいているヘッドなので、もっともっと推していきたいヘッドです。

下内 次は、D63ですね。

D-63試打結果

桑原 このヘッドは、名前のとおり、フェイス高が63mmです。ふきあがらない、球が強い、風にも負けないという特徴を持っています。どちらかというと、やさしいヘッドではないんですが、できるだけやさしく作ろうと努めました。ウェイトの位置を後ろの方にして低重心にするといったような工夫が施されています。強い球を深く味わってもらえるように作っているヘッドです。

下内 打感もやわらかいです。

桑原 はい。非常に柔らかくしています。

下内 2017年の僕のエースドライバーです(笑)。

桑原 ありがとうございます。もともと、これは60mmくらいで作る予定だったんですが、そうするとG57とあまり変わらなくなってしまうんですね。思いきりディープにというコンセプトで63mmになったんです。

下内 ふきあがる人には、もってこいのモデルですね。ちなみに、モデル名の頭につくM、G、Dに意味ってあるんですか?

桑原 実は、特にはないんです。最初につくったD63は、「Deep」のDに由来していますが。Sもあるんですよ。カタログには載っていないんですが、S7というヘッドがあります。49~50mmくらいのS7は、M52でも球がつかまらないという人にもやさしいヘッドで、しっかりとつかまるようにできています。ひとつのブランドで、すべてのゴルファーに対応できるように心がけています。現在のグランプリは「どれかを使えば絶対にフィットします」という姿勢です。

下内 このGP-XXというモデルは?

桑原 GP-XXは、M52よりちょっとディープな55mmぐらいのヘッドです。若者向けのモデルで、パッチをつけてカスタムすることができます。グランプリのラインナップの隙間をぬったような商品ですね。

下内 面白いですね。では、フェアウェイウッドはどうでしょうか。

桑原 カタログには載っていないんですが、G57のフェアウェイウッドをリリースしました。

下内 おいくらですか?

桑原 43,000円です。

下内 3番、5番の展開ですね。

桑原 はい。ONE MINUITEの初代フェアウェイウッドよりは、ややシャロー気味で、丸みを帯びたヘッドになっています。やさしく作ったヘッドですね。ロフトも3番で15度くらいなので、ボールが上がりやすいようになっています。ONE MINUITEの初代は打感が柔らかかったので、もう少し弾く感じを出すためにチタンを使いました。弾くんですけど、やさしく上がるという感じですね。

後編「地クラブメーカーインタビュー「グランプリ&EMILLID BAHAMA」/後編」へ続く

この記事をシェアしよう!!
ページトップへ